マーケ担当の七転八倒

転職して広告代理店に勤める戦略マーケ担当の備忘録

仕事で英語を使っている話

仕事で英語を使っている。

 

どれくらいかというと、一番激しい時は海外のメディアの人相手に1時間プレゼンと商品デモをやって質疑応答をひとりでやりきるくらいには使っている。

 

帰国子女とかではなく、高校までしか英語をちゃんと勉強したことはない。大学は別の言語を勉強していた。

 

留学は一応していたけど、留学先がケニアで勉強していたのもスワヒリ語だったので英語を使っていたとは言いづらい。どっちかというとケニアで学んだのは、5人乗りの車に15人で乗る方法とか、警官が笑顔で近づいてきたら財布だと思われているから警戒せよとかそういう類のこと。

 

前の職場で海外を相手にマーケティングをするので必然的というか、英語使えるなんか当たり前じゃん、という環境だった。

 

なので、困るわけですよ。

 

最初は、新人だからと甘やかされていたかもだけど、いざプレゼンでもやらせてみようかとリハーサルやったら一言も話せなかったんですね。本当に、単語もでてこなかった。

 

リハーサルやったのは本番の前日だったのですが、あまりにもできなさすぎて急遽、先輩にお手本でやってもらったものを動画で撮って、まじで一晩中15分のプレゼンを延々と真似し続けて脳みそに焼き付けて、なんとかお昼にプレゼン終えてそのまま次の日の朝まで寝ました。

pcが負荷をかけすぎると冷却のためのファンが回ってうるさいけど、人間の脳みそも音をたてて冷却しようとするんだとはじめて知りました。その音は本人にしか聞こえないのだけれど。

 

だけれど、不思議なもので一度そういうことを経験すると次からは全く怖くなくなるというか、余裕が出てくる。いまでは30分のプレゼンでも全体のストーリーとか、細部の表現とか話しながら考えられる。

プレゼン中も聞いている人の顔がはっきり見えて、「あ、この人くいついているからここは少し厚めに話そう」とか「あそこの人がちょっと興味失ってるから話しかけてみるか」とかができるようになっているわけです。

そういう「できなかったことができる」という経験てなにに関してもとても大切だと思うわけです。

 

いま、新規事業部で冗談抜きでなにもかにもひとりでやらなきゃいけなくても意外となんとかなっているのは一回、成功成功体験があるから。

未経験の分野でもなんでもやっていいし、やれば意外となんとかなる、この心持ちをずっと持っていたい

友達夫婦に投資の相談をされた話

大学時代から月一くらいで会っている友達夫婦から投資の相談を受けました。

彼・彼女が結婚したのは1年とちょっと前。結婚式を先月挙げたところ。

 

先々の人生計画をしていく中で避けられないのがお金の話。

 

共働きでふたりとも恐ろしく仕事ができるので、今は充分暮らしていけるものの先々の子供や家や介護を考えるとちょっと厳しい、貯金はしているけどとても足りそうにないがどうすればいいのかと相談されました。

 

上述の通り、仕事ができる二人なので先々にいくらくらい必要か見込み、時間軸に沿っていつごろどれくらいのお金が必要かシミュレーションしていました。

将来のリスク要因にやや物足りなさを感じたものの、計画に落としこんでいるところにちょっと感動。さすが。

 

貯蓄型保険からロボアドバイザー、果ては仮想通貨まで古いものから流行りものまで選択肢に上がっていたものの、それぞれのいいところしか見ていなかったりしたのでリスクとメリット(ないものもある)を簡単に説明。

 

あくまでも参考程度にと自分が今行っているインデックス投資の状況と実践するまでの考え方を教えてきました。

 

 

投資をするにあたって一番大事なのは行動力だと思うけれど、それと並んで大事なのは持続力だと思っています。なにかを持続するにはそれをするに足るだけの理屈を持っていないとつらい。そこが足りないと、インデックス投資をやっていると言いつつ、ちょっと下がった時に投げ売ったりと右往左往してしまう。

 

もちろん、個別株だったりFXだったり仮想通貨だったり、その人にとってベスト(と考える)投資方法はあると思うので、あくまで長期でインデックス投資をやる場合の話だけれど。

 

自分の場合は、極力時間をかけずに (いまは、1か月に何回かバランスが崩れていないか見る程度) 本業と複業と趣味に力を入れたいという事情があるので、色々見た結果いまの方法に落ち着いている。もちろん、それによって生じるリターンに納得して、リスクを引き受けている。

 

「ほかの投資方法と同様にインデックス投資を特段お勧めすることはしない。人によってベストの投資方法は違うから。アドバイスはできるけど決めるのは自分たちで話し合ってください。そこには賛成も反対もしない」と伝えました。

 

勉強好きの夫婦なので教材として何冊かの本とサイトを教えてその話はいったん終了。

 

もし、勉強の結果インデックス投資に来てくれたら仲間が増えてうれしい。

 

というわけで何の落ちもありませんが(まだ家庭内議論中らしい)この記事終わりです

【観劇記録】老人は天使ではない 『ワレワレのモロモロ』さいたまゴールド・シアター特別公演

岩井秀人さんが構成・演出を担当されたさいたまゴールド・シアター特別公演『ワレワレのモロモロ』に行ってきました。

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『ワレワレのモロモロ』は出演者自身に起きたできごとを、本人が台本化し演じるというシリーズ。これまで

さいたまゴールド・シアター蜷川幸雄さんが2006年に設立した55歳以上の劇団員からなる演劇集団です。その名前を聞いてはいたものの観るのは今回が初めて。

 

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舞台写真

岩井秀人さんのファンなので観に行ったのですが、岩井さんの作品という感じはほとんどしなくて、どうしようもないほど俳優の人生が濃厚にあふれでて舞台上を埋め尽くす、そんな舞台でした。

 

基本的にそれぞれの役者が書いたり、語ったものを構成したりした短編集。

舞台上の全員が70歳以上だけということもあり、さすがに技術的(というか身体的に)にちょっと厳しい場面がある。ただ、そういったものもすべて舞台上に載せることで「演じる・表現する」ということに対する渇望が溢れていた。

 

「老人は天使ではない」とはこの集団を設立した蜷川さんの言葉。

 

若い俳優のように舞台上を駆け回ることはできないかもしれないけど、それでも積み重ねた人生を表現したいという思いがひしひしと伝わってくる。

「表現したいという欲望」がこんなに濃厚な舞台を観たことがない。

 

舞台芸術というものは俳優の体を無視することはできない、という当たり前のことを強く意識させられた2時間。

 

年を取ったから聖人君子になるわけではないけれど、聖人君子でなくても、かっこよくあることができることを見せつけられました

 

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ワレワレのモロモロ

 

http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/4874

【鑑賞記録】人類の兄貴 vs 巨大生物 『ランペイジ 巨獣大乱闘』

ランペイジ 巨獣大乱闘』

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(これ以上なく景気のいいフライヤー)

「ロック様とでっかくなったゴリラとワニとオオカミが闘う」という、くらくらするような低偏差値なあらすじを聞いたら行かないという選択肢しか残されていない。

 

ということで、公開日初日のレイトショーに行ってきました。

 

夜の11時近く上映という時間帯もあってか場内には10人ほどのお客さんしかいませんでしたが、笑いが絶えない良い雰囲気。

 

最近、『ライフ』みたいな従来は低予算で作られていたいわゆる「B級映画」と呼ばれていた映画に1流俳優が出演することが増えている印象。

 

親友である色素欠乏症の白ゴリラ「ジョージ」と手話で流ちょうにコミュニケーションするロック様ことドウェイン・ジョンソン。『ワイルドスピード』シリーズや『ジュマンジ』で押しも押されぬ大スター。最近では強くなりすぎて人間では相手にならないので災害とか怪獣と闘いがち。

 

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人類の兄貴ことドウェイン・ジョンソン



 

 

雑にあらすじを書いておくと、ネクソン社の兄妹社長が宇宙ステーションで進めていた遺伝子組み換え実験が失敗し、実験サンプルが地球に落下。たまたま落下現場の近くにいたゴリラ、オオカミ、ワニが巨大化して大暴れ。ゴリラの世話をしていた元特殊部隊の飼育員のロック様は親友のゴリラを助けるべく、ネクソン社の音エンジニアのオコエと協力し決戦の地シカゴへと向かう。

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ロック様の親友ジョージ 流れ作業で米軍を蹂躙



 

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もはや様式美の丸のみを披露してくれるワニ

 

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見事な飛行で場内の爆笑を誘ったオオカミ

 

怪獣映画だと夜のシーンで肝心の怪獣orモンスターとの闘いが見にくかったりすることがよくあるのだけれど、本作では真昼間のシカゴを舞台でとても観やすい。
画作りもさることながら、ストーリーも雑ながら抑えるポイントはしっかり押さえてサクサク話が進む。敵も味方も過剰なほどにシンプルなのに印象に残る。
「科学が漏らしたときは、俺たちがシーツを変える」
「くそ野郎同士は助け合うべき」
など名セリフも満載。

 

ロック様を含めた怪獣もそれぞれの持ち味を活かして、サクサク暴れて街を破壊していく。特に米軍を相手のテンポの良くぼこぼこにやっつけるところは場内爆笑の連続。

俺たちの観たい怪獣映画を超1流のスタッフが完璧な仕事で作り切った傑作。
残酷な描写も少なく(個人の感想)、ご家族で観るにもおすすめです

【観劇記録】『三文オペラ』@KAAT(神奈川芸術劇場)

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【あらすじ】
マクヒィス(松岡充)は、乞食商会社長ピーチャム(白井晃)のひとり娘ポリー(吉本実憂)をみそめ、その日のうちに結婚式を挙げる。それを知ったピーチャムとピーチャム夫人(村岡希美)はなんとか別れさせようと、マクヒィスと長年の親友同志である警視総監タイガー・ブラウン(高橋和也)を脅し、マクヒィスを逮捕させようとする。両親の企みをポリーから聞いたマクヒィスは、逃げると称して娼館に立ち寄るが、そこで昔なじみのジェニー(貴城けい)に裏切られ、逮捕されてしまう。牢獄に入れられたマクヒィスをたずねたポリーと、マクヒィスといい仲になっているブラウンの娘ルーシー(峯岸みなみ)が鉢合わせすると、二人の嫉妬の口論を利用し、マクヒィスはまんまと脱獄するが・・・

(引用元:KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 『三文オペラ』|KAAT 神奈川芸術劇場

)

 

 

観に行ったのは演出の谷賢一さんを尊敬しているから。

谷さんが古典の音楽劇、しかもそれをKAAT(神奈川芸術劇場)でやるとなったら面白いに決まっている。

三文オペラ』という戯曲の歴史的な意義をドイツ文学者の友達に講義してもらい、万全の状態で仕事を早々に切り上げて観てきました。

 

作者のブレヒトは場が始まる前に、そのあと起きることを字幕で説明するなど、観客を感情移入させない手法を好んでいたとのこと。狙いとしては感情移入でなく、これから何が起こるかを知ったうえで観客が登場人物たちの行動を観て・考えさせることを目的にしている。

 

今回の『三文オペラ』もその字幕という手法を用いつつ、その手法をあらたな表現手段へと昇華させていた。新たに付け加えられた「心躍る」ハッピーエンドのなんと皮肉なことか。

劇場も、観客もすべてを敵に回し徴発してくる作品。

演出も、劇中の音楽もきっといろいろな引用がなされているのだろうけど、学のない時分にはほとんど理解できなかった、悔しい。

「明日も頑張れる」的に安易に消費される作品でなく、脳みそに刻み込まれるような作品。

 

【投資】インデックス投資生活と節約生活

ブログで一か月の家計簿を公開している投資家の方が多い昨今、自分の家計簿と照らし合わせてそのギャップに驚くことがよくある。

 

有名なところでは29歳で2000万貯めて本も出版されたittinさんなど、そういったかたの生活費と比べると自分はその2~3倍使っていることも多い。

参考:ITTINブログ(旧:「独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ」)

http://ittin.blog.fc2.com

めちゃ面白いです

 

もちろん東京と地方での生活費の違いもあるけど自分に節約意識は低いことは否めない。

 

ひとり暮らしだけど家賃は9万円で映画館に週2くらいで行っているし、観劇になると安くて1本あたり3000~4000円。友達との飲み会にもよく行くし、交通費も考えると相当な出費。勉強の役に立ちそうな本は即決で買うしセミナーも行く。旅行は去年は2回アフリカに行ったし動画サービスも利用するわ、ガジェッターで文房具好きでもあるので節約家の方が観たら卒倒するレベルの家計簿。

節約では基本的にNGとされている「自分へのご褒美」のコンビニスイーツ買い食いもやるし、意識の低さは否めない。

 

とはいえ、自分のスタイルは給与からあらかじめ一定額(今は10万円、賞与は9割)を引き落として、あらかじめ決めてある比率になるように分散投資して、残ったお金は自由に使う、というもの。

 

投資スタイルを考えるうえで、「できるだけかける時間を少なく」「できるだけ合理的」「我慢(ストレス)を少なく」を基準に目標額に到達できそうな方法を探っていった。その結果いまの「天引き積立投資」×「インデックス投資(国際分散&長期)」にたどり着きました。

 

短期で億りびと(資産が億単位になることを指す)になったりする可能性は0だけど、将来何かあった時に自分や家族が安心できる程度の資金がもてればいいと割り切っています。

 

お金を貯めることではなく、「自由に、面白そうなことを全力でやる」のが人生において大事だと思っているので、これからも無理せずインデックス投資を続けつつ仕事も含めた日々のもろもろを楽しんでいきたいです。

【鑑賞記録】『バイオハザード:ヴェンデッタ』@レンタル

【鑑賞記録】『バイオハザード:ヴェンデッタ』@レンタル

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【あらすじ】
武器密売組織の拠点となっている洋館に突入した対バイオテロ組織「BSAA」のクリスは、国際手配犯アリアスと対峙するが、信じられない光景を目の当たりにし、取り逃がしてしまう。一方、特殊部隊「S.T.A.R.S.」の元隊員である大学教授レベッカは、よみがえった死者が凶暴化する謎の現象に新型ウィルスが関係していることを突き止め、治療薬の開発に成功する。その直後、研究所は何者かに襲撃されるが、駆けつけたクリスたちがレベッカを救出。事件を熟知する大統領直轄組織「DSO」のエージェント、レオンに協力を求めたクリスたちは、アリアスの真の目的がバイオテロだと知り、阻止するべく奔走する。(映画.comより)

 

勝手にふるえてろ』であまりにもヒートアップしすぎたので落ち着くためにツタヤで借りてきました。

ゾンビゲームの金字塔でもあるバイオハザードのCG映画。

バイオハザードシリーズはゲームの第一作目からほぼすべてプレイしていて、映画版も実写もCGシリーズもすべて観ている(しかも劇場で)。今回のヴェンデッタだけは時間が合わず見送っていた。

 

ゲームの1~3は割とホラーよりだったけど、4以降は主人公が無双状態のシューティングゲーム化していた(それも好きです)。

実写映画も途中から監督のポール・アンダーソンが主演であり奥さんでもあるミラ・ジョヴォヴィッチのかっこいい映像を撮るためのシリーズと化しており(それも好きです)、ゲーム・映画ともになにが目的なのかよくわからなくなっていったシリーズ。もうゾンビとか割とどうでもよくなっていくぐだぐだっぷり(それも大好きです)。

 

CG映画シリーズも最初の10分だけホラーテイストだけど途中から主人公たちのかっこいい映像を作るのが目的になっているので、ストーリーとかそんなものはあってないようなもの。キャラの一貫性とか人間味とかこのシリーズにとってはどうでもいいのです。

 

今回の『ヴェンデッタ』も例に漏れず、悪いやつが生物兵器を使ってテロを起こすのをかっこいい主人公たちが力づくで解決(?)するというもの。

 

バイオテロ対処専門の部隊なのに毎回同じようなやり方で全滅するけど学ばないんですか?とか、

どう見てもやばそうな扉を無防備に開けるとか素人ですか?とか、

主人公は確か人間のはずだけどなんでそんなに強いの?とか、

つっこんだら負けの映画。脳みそを停止させて温かい目で観るのが正しいお作法。

 

前半のホラーシーンとかバトルシーンとかが観てて楽しければOK。

 

なんだかんだで好きなシリーズなので相変わらずの雑っぷり(何度も言いますが好きです)に癒されて、『勝手にふるえてろ』で加熱した頭が何とか冷静に戻りました。

 

年に一度はおつきあいで会わなければいけない親戚のようなシリーズです。

 

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