巨人の肩に乗るのも大変なわけでありまして

世の流れに翻弄されがちなマーケターの日常に起こるあれこれ。演劇とかアフリカとか文房具とか映画とか珈琲とか本とかインデックス投資を愛しています。

観劇記録 (2回目)なかないで、毒きのこちゃん 「ぼうぼう」

10月6日に王子スタジオで1回目を観劇。

東京ツアーで色々な劇場(4か所)で公演しているということで下北沢OFFOFFシアターでの千秋楽に行ってきました。

 

1回目の観劇記録

karayabu17.hatenablog.com

 

結論から言うと、演劇の醍醐味をこれでもかと詰め込んだ、忘れられない1本になりました。

 

 

観劇回は10月11日19:30~の下北沢OFFOFFシアターでの千秋楽。

前回観劇の王子スタジオでは色々重なって人数が少なめだったものの、千秋楽はほぼ満員、劇中の盛り上がりに客席の後押しも必須だったので、最高の形で千秋楽を観られたのではないかと。

 

以下に書くことは記憶をもとにしているので若干、作り手・ほかのお客さんからしたら事実誤認している点もあるかと思いますが、ご容赦ください。

 

舞台はどこかの劇場/スタジオ。登場人物は卒業式を明日に控えた校内アイドルグループのメンバー「6人」とメンバーのうちの一人「ももちゃん」が好きなヤンキー1人の計7人。

卒業式後の解散ライブの会場を下見に来たもののグダグダとしている様子が描かれる。

そのグダグダした会話がいつの間にか隠されていた事実をあぶりだし・・・というもの。

 

お話としては特段真新しいものではないけれど、千秋楽を観てわかったのが、4会場、18回の公演(しかも、休演日なし・・・・)のこの公演ツアーそれ自体が大きな円環構造のひとつの物語になっていたということ。

涼宮ハルヒの憂鬱」の「エンドレスエイト」や「ミッション:8ミニッツ」のように同じ期間を繰り返す構造だったこと。

そして、千秋楽でそのループから抜け出せた(かもしれない)終わり方になっている。

ツアー公演をリピーターとして千秋楽を観た人だけがこの仕組みに気づけるという構造。

 

前述の「エンドレスエイト」や「ミッション:8ミニッツ」とは違って現実の時間の流れが確実に存在していること。劇中で「ループ」を繰り返す原因でもある、ももちゃんにも確実に時間が流れるということ。

現実に起きたあの災害から6年、あの日起きた苦しみからいまだに抜け出せない人に寄り添うこの物語、公演の形態を演じきった役者陣・スタッフのみなさんは本当に凄い。

 

「グダグダした会話」と書いたけど、それを演じる役者陣は手練ればかりで、それぞれの登場人物に何が求められているのか分かったうえで、掛け合いをしているからそれだけでずっと観ていられる。

 

個人的には田村優依さんの声と緩急の使い方が好きでした。なぜか耳に残る響きがとてもツボ。

観に行く作品でことごとく滑舌をいじられる猪股さんも安定の存在感でした

 

演劇だからできる、休演日もない過酷なこのツアーを芸達者な役者陣の熱演とスタッフワークでやりきったことには本当に尊敬の念しかありません。

みなさまお疲れ様でした。また次も観に行きます。