マーケ担当の七転八倒

転職して広告代理店に勤める戦略マーケ担当の備忘録

観劇記録「別冊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』」

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公演も終わってだいぶ時間がたってしまいましたが 別冊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』@駅前劇場の感想を残しておきます。

 

「別冊「根本宗子」」は本公演とは違った特別公演みたいなもの、客席が極端に少ないバーで公演をしたり本公演ではできないことをやる公演という位置づけのようです。

 

バー公演は、お客さんが15人くらいはいればいっぱいになるような小さな本物のバーで行われる公演です。何度か観に行ったことがありますがちょっと足を投げ出そうものなら演者にそのまま踏まれそうな距離感。それだけ近い距離で観劇できるのでとにかく浴びる熱量が凄い。

 

これだけ有名になった今、あの規模感で公演を打つのは難しいのだけれどぜひともまたやってほしい形態の公演です。

 

さて、今回の「バー公演じゃないです」は中野HOPEで上演された作品の再演。演者は同じ( 青山美郷 さん、長井短さん、石澤希代子さん、根本宗子さん )。前売りを逃して当日券で何とか観劇したのもいい思い出。

 

特別公演といえば当時はバー公演だったので、普通の劇場で特別公演をするからわざわタイトルに「バー公演じゃないです」と銘打ったのかと思いきやタイトル自体にも本編につながる仕掛けがあると、なかなか凝った公演だったのを覚えています。

 

本公演では割とかっちり作りこんだ現実世界に即したセットですが、今回は抽象舞台。白ボックスを多用したりと普段の公演では見られない演出が随所にちりばめられる。(抽象舞台とかを結構バカにしている演出でもあるのですが)

 

とにかく4人の演者の力量がすさまじく、この人たちを自由に暴れさせるためにこの公演をやったんだろうなぁというくらいに自由に舞台上を闊歩していました。特に 青山美郷さんの完全にあっちの世界に行っているすわった目は一見の価値あり(※本人はすごいきれいな女性です)。

そんじょそこらのモデル上がりみたいな中途半端なやつ別分野で活躍されていた方とは覚悟が違う女優魂が炸裂していました。再演で一番見たかったのが青山さんの演技だったりしました。

話の筋は割とシンプルで、いつも根本さんの舞台を見ていればテーマにも既視感があるものの、相変わらず話運び(クライマックスへの話運びと盛り上げ方)は抜群にうまく、そこに演者の熱量が加わるので上映時間70分ほどとコンパクトながらも本公演をみたような満足感がありました。

 

来月は東葛スポーツへの出演、5月の本公演はオーディション合格者21名による舞台という常に新しくチャレンジし続ける根本宗子さんを今年も追いかけていきます。