巨人の肩に乗るのも大変なわけでありまして

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【観劇記録】(若干ネタバレ含むため観劇後にお読みください)Dr.MaDBOY『月極セイラ ゴールデン★ベスト』

(若干ネタバレ含むため観劇予定の方は観劇後にお読みください)

 

【観劇記録】Dr.MaDBOY『月極セイラ ゴールデン★ベスト』@スタジオ空洞

鑑賞日時:2018年10月7日12:30−

 

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このフライヤーに惹かれて観劇





 

 

80年代歌謡曲レコードを模したフライヤーのセンスの良さが気になっており観劇。

 

====あらすじ====
かつて数曲のヒットを時代に刻み、この世を去った歌手「月極セイラ」
その瞬きは彗星の如く尊いものだったが、昨今のレコードリバイバルの流れに乗り、
初のベストアルバムがリリースされることに。
これに際しWEBマガジン「サテライト」はかつての関係者にインタビューを決行。
セイラが生前別荘としていたペンションに関係者を集める。
盛り上がる雑談。進まないインタビュー。
そんな中、関係者のひとりが遺体となって発見される。
遺体には目立った外傷も無く、争った形跡も無かったが、
館内には、誰もかけた覚えのないセイラのデビュー曲が響き渡っていた…。
(公式webより http://dr-madboy.tumblr.com/info )
=========

 

舞台上にはソファー、テーブル、電話機、間接照明などペンションのリビングを表す舞台装置がいくつか置いてある。

 

お話は月極セイラというアイドルがどんな人生を辿ったか関係者とのエピソードが描かれると同時に懐かしい歌謡曲のミュージカルシーンが挿入される。

 

舞台上に出てくる月極セイラは5人おり年代別に誰が演じるかも変わる。フライヤーに載っているモデルさんとも別であり、あくまでそれぞれの記憶にいる彼女の姿を舞台上に表していると理解した。

 

簡単な舞台装置で、どこか固定の空間ではなく様々な場所へと舞台が映る。同じペンション内でもリビングだったり個人の部屋へと変わる。さらに記憶の中の場所のような表現もあるので終始ふわふわとした感覚を覚えた。

 

閉ざされた空間での連続殺人事件ものでありながらポップな歌謡曲によるミュージカルシーンありと舞台全体を走り回る熱量高めでもありながら微妙に力が抜けた絶妙なバランスを維持している作品で捉えどころがない。

 

謎解きがされるカタルシスがあるわけでもない、結構な数の謎が謎のまま残されている。結局、月極セイラという存在がなんだったのか、登場人物たちにも曖昧なまま、不穏な空気だけが残された。肩の力が抜けた不穏といういままでになかなかみたことない力加減の作品になっている。

 

王道の展開を守っているようで外れているようでちゃんとしているかと思ったらやっぱり外れているように見える、という本当に不思議な作品だった。

 

ミュージカル(?)シーンは役者陣の技量もあってとても楽しかった。セイラ以外の役者さんたちもレベル高く安心して観られました。

 

好き嫌いが分かれそうな作品だけれど自分はとても好きでした。

 

===公演詳細===

dr-madboy.tumblr.com より

期間 2018/10/03 (水) ~ 2018/10/08 (月)
劇場 スタジオ空洞
出演 タナカエミ(Dr.MaDBOY)、碧さやか(傘碧舎/ウッカリたらりら)、菊池たまみ、佐藤来夏(スマッシュルームズ)、しまおみほ、永野百合子(妖精大図鑑)、畑中実(ミラクルパッションズ)、林廉(劇想からまわりえっちゃんひよこ)、福本剛士、藤本稜太、ポポタマス
脚本 守利郁弥
演出

守利郁弥

スタッフ 照明   黒太剛亮(黒猿)
音響   柴野太朗
衣装   倉橋舞(気持ち悪い研究会)
舞台監督 中塚ゆい
制作協力 黒沢たける
タイムテーブル 10月3日(水)  19:30☆
10月4日(木)  14:00☆/19:30☆
10月5日(金)  14:00☆/19:30
10月6日(土)  14:00/19:30
10月7日(日)  12:30/17:00
10月8日(月・祝)12:30/17:00