【鑑賞記録】人類の兄貴 vs 巨大生物 『ランペイジ 巨獣大乱闘』
『ランペイジ 巨獣大乱闘』
(これ以上なく景気のいいフライヤー)
「ロック様とでっかくなったゴリラとワニとオオカミが闘う」という、くらくらするような低偏差値なあらすじを聞いたら行かないという選択肢しか残されていない。
ということで、公開日初日のレイトショーに行ってきました。
夜の11時近く上映という時間帯もあってか場内には10人ほどのお客さんしかいませんでしたが、笑いが絶えない良い雰囲気。
最近、『ライフ』みたいな従来は低予算で作られていたいわゆる「B級映画」と呼ばれていた映画に1流俳優が出演することが増えている印象。
親友である色素欠乏症の白ゴリラ「ジョージ」と手話で流ちょうにコミュニケーションするロック様ことドウェイン・ジョンソン。『ワイルドスピード』シリーズや『ジュマンジ』で押しも押されぬ大スター。最近では強くなりすぎて人間では相手にならないので災害とか怪獣と闘いがち。
雑にあらすじを書いておくと、ネクソン社の兄妹社長が宇宙ステーションで進めていた遺伝子組み換え実験が失敗し、実験サンプルが地球に落下。たまたま落下現場の近くにいたゴリラ、オオカミ、ワニが巨大化して大暴れ。ゴリラの世話をしていた元特殊部隊の飼育員のロック様は親友のゴリラを助けるべく、ネクソン社の音エンジニアのオコエと協力し決戦の地シカゴへと向かう。
怪獣映画だと夜のシーンで肝心の怪獣orモンスターとの闘いが見にくかったりすることがよくあるのだけれど、本作では真昼間のシカゴを舞台でとても観やすい。
画作りもさることながら、ストーリーも雑ながら抑えるポイントはしっかり押さえてサクサク話が進む。敵も味方も過剰なほどにシンプルなのに印象に残る。
「科学が漏らしたときは、俺たちがシーツを変える」
「くそ野郎同士は助け合うべき」
など名セリフも満載。
ロック様を含めた怪獣もそれぞれの持ち味を活かして、サクサク暴れて街を破壊していく。特に米軍を相手のテンポの良くぼこぼこにやっつけるところは場内爆笑の連続。
俺たちの観たい怪獣映画を超1流のスタッフが完璧な仕事で作り切った傑作。
残酷な描写も少なく(個人の感想)、ご家族で観るにもおすすめです