流される20代サラリーマンの四苦八苦

世の流れに翻弄されがちな20代サラリーマン(海外マーケティング)の日常に起こるあれこれ。演劇とかアフリカとか文房具とか映画とか珈琲とか本とかを愛しています。

観劇記録 『白蟻の巣』@新国立劇場 小劇場

観劇記録

タイトル『白蟻の巣』

日時:2017/03/19

場所:新国立劇場 小劇場

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三島由紀夫原作、谷賢一演出の『白蟻の巣』を観てきました。

行こう行こうと思いながらダラダラしていたらチケットが入手できず、当日もやや寝坊して新国立劇場に着いたのは10時10分ごろ。すでに当日券は完売していて、キャンセル待ちで整理番号1をゲットし何とか入れました。

 

途中15分の休憩を挟みながら約2時間20分。

 

行くきっかけは谷賢一さんが関わっているから。毎度毎度全く違ったものを圧倒的なレベルで見せてくれる、この人が関われば間違いないと最高に尊敬している演劇人です。

 

原作の戯曲は未読で、どうやらブラジルの農園での日系移民の話らしい、くらいで前情報はほぼなしで観に行きました。

広い劇場のはずなのに感じる圧迫感。役者陣も舞台美術、照明、音響まで徹底的に削ぎ落されて、最小限なのに物凄く広がりを見せる充実の舞台。花粉の季節ということもあり、開演直後は咳やくしゃみで結構騒がしかった客席ですが、物語が進んでいくにつれ自分も含めて集中力が一気に上がっていく様も含めてとても楽しめました。

 

劇中でいろんな爆弾を仕込んで積み上げていき、この後に起こるのであろう悲喜劇を予感させたうえでスパッと終わる。昨年の「テレーズとローラン」に負けず劣らず切れ味抜群の幕引きには本当にしびれた。

 

原作が発表されたのは昭和30年と60年近く前でありながら(観劇後のパンフレットで時代背景を知る)なんて現代的な作品と感じた。これは、60年前と現代の状況がやっぱりそんなに変わっていない、進歩していないってことなのだろうか。

 

この作品がシリーズ第一弾となる「かさなる視点 日本戯曲の力(30代演出家による近代演劇上演シリーズ)」がこの後、『城塞』『マリアの首』と続いていくので引き続き追いかけていきます。