投資目論見書(2017年10月)
先輩インデックスブロガーの方の投資目論見書を参考に作ってみました。
もうすぐ投資歴2年目に入りますが、とりあえず最初の1年はこの通りにできたので今後も継続していきたいと思います。
基本的に投資のために生活の中で我慢することはしたくないので給与からの天引きを継続しつつ、月々の収入(天引き後)>支出となる生活スタイルを基本としていきます。
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投資方針書(2017年10月)
1.目的
職業選択、居住の選択肢を増やすための資金源を作ることを目的とする。
2.資本市場の前提
国内株式の期待リターンは年率4.8%、国外株式の期待リターンは5.0%。国内債券の期待リターンは3.0%とする。
3.ポートフォリオ
上記の前提に基づいて、ポートフォリオは「国内株式:国外株式:国内債券:現預金」の比率を「30:20:20:30」(合計で100)とする
4.投資額及び目標の資産額
年間積立投資額:240万円(月々平均20万円)(ドルコスト平均法を採用)
2026年目標資産額:4,000万円
5.銘柄選択
株式については、原則としてインデックス投資信託(ETF)と投資信託を用いる。
債券については、原則として10年物の国債をドルコスト平均法とする。ただし金利変更には、四半期ごとに柔軟に対応
アクティブ運用は総資産の5%を許容限度額とする。
6.モニタリング
追加投資は毎月積み立て(自動化済み)を行う。リバランスは半期に一度を原則とし、毎年5月・11月に資産配分の調整を行う。なお、配分比率が上下5%以上になった際にはリバランスを行い、それ以下は許容する。
7.投資方針の変更
原則バイ&ホールドとし、ライフスタイルの変化があっても投資ペースの変更は行わない。
可処分所得内での対処または、その他の方法での資金調達を基本とする。
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観劇記録 (2回目)なかないで、毒きのこちゃん 「ぼうぼう」
10月6日に王子スタジオで1回目を観劇。
東京ツアーで色々な劇場(4か所)で公演しているということで下北沢OFFOFFシアターでの千秋楽に行ってきました。
1回目の観劇記録
結論から言うと、演劇の醍醐味をこれでもかと詰め込んだ、忘れられない1本になりました。
観劇回は10月11日19:30~の下北沢OFFOFFシアターでの千秋楽。
前回観劇の王子スタジオでは色々重なって人数が少なめだったものの、千秋楽はほぼ満員、劇中の盛り上がりに客席の後押しも必須だったので、最高の形で千秋楽を観られたのではないかと。
以下に書くことは記憶をもとにしているので若干、作り手・ほかのお客さんからしたら事実誤認している点もあるかと思いますが、ご容赦ください。
舞台はどこかの劇場/スタジオ。登場人物は卒業式を明日に控えた校内アイドルグループのメンバー「6人」とメンバーのうちの一人「ももちゃん」が好きなヤンキー1人の計7人。
卒業式後の解散ライブの会場を下見に来たもののグダグダとしている様子が描かれる。
そのグダグダした会話がいつの間にか隠されていた事実をあぶりだし・・・というもの。
お話としては特段真新しいものではないけれど、千秋楽を観てわかったのが、4会場、18回の公演(しかも、休演日なし・・・・)のこの公演ツアーそれ自体が大きな円環構造のひとつの物語になっていたということ。
「涼宮ハルヒの憂鬱」の「エンドレスエイト」や「ミッション:8ミニッツ」のように同じ期間を繰り返す構造だったこと。
そして、千秋楽でそのループから抜け出せた(かもしれない)終わり方になっている。
ツアー公演をリピーターとして千秋楽を観た人だけがこの仕組みに気づけるという構造。
前述の「エンドレスエイト」や「ミッション:8ミニッツ」とは違って現実の時間の流れが確実に存在していること。劇中で「ループ」を繰り返す原因でもある、ももちゃんにも確実に時間が流れるということ。
現実に起きたあの災害から6年、あの日起きた苦しみからいまだに抜け出せない人に寄り添うこの物語、公演の形態を演じきった役者陣・スタッフのみなさんは本当に凄い。
「グダグダした会話」と書いたけど、それを演じる役者陣は手練ればかりで、それぞれの登場人物に何が求められているのか分かったうえで、掛け合いをしているからそれだけでずっと観ていられる。
個人的には田村優依さんの声と緩急の使い方が好きでした。なぜか耳に残る響きがとてもツボ。
観に行く作品でことごとく滑舌をいじられる猪股さんも安定の存在感でした
演劇だからできる、休演日もない過酷なこのツアーを芸達者な役者陣の熱演とスタッフワークでやりきったことには本当に尊敬の念しかありません。
みなさまお疲れ様でした。また次も観に行きます。
読書記録『庶民のためのズボラ投資』著:吊ら男
読書記録『庶民のためのズボラ投資』著:吊ら男
(正式書名:毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資)
社会人1年目~2年目にかけてド素人らしくFX投資で調子に乗って大損をしました(といっても今から考えれば微々たる金額)。
1分1秒で損したり儲けたりできる緊張感がたまらなかったのですが、「これをつづけてたとえ金持ちになっても、ちょっと金を持っているつまらない人間ができあがるだけだな」と思い至りきっぱりやめました。
あの頃は「投機」と「投資」の区別もつかず、自分も投資家になった、とイタい勘違いをしており、しっかり損をしたのはいい経験だったなと。
とはいえ貯金で毎月貯めていっても限界があると考え、色々な本を読み漁る中一番しっくり来たのが、水瀬ケンイチさんと山崎元さんの著書『ほったらかし投資術』(朝日新書)。
(https://www.amazon.co.jp/全面改訂-ほったらかし投資術-朝日新書-山崎-元/dp/4022736216)
巷のマネー本と違い、地に足がついている&根拠がある論説の数々を読んで、やっと自分に合った方法を見つけたと思い、早速実践。
といっても実際にやるのは①ネット証券の口座開設②入金③積み立て銘柄と口座の指定、くらいのもの(投資銘柄はアドバイスに従い「MAXISトピックス」「ニッセイ外国株式インデックスファンド」「たわらノーロード 新興国株式」)。投資にかける時間はほぼ無くなりました。
とはいえ、インデックス投資を実践する方々のブログは読んでいて楽しく、情報収集もかねて定期的にチェックしています。
吊ら男さんの運営する「吊ら男の投資ブログ」(http://www.tsurao.com)もその一つ。
明瞭簡潔な文章で最新のインデックス投資事情を説明していくれるこのブログにはとてもお世話になっています。
そんな吊ら男さんが初の本を出版するということで早速読んでみました。
感想としては「特に新しくはないけど、とにかくわかりやすい」
インデックス投資は投資方法としてわりと完成されており、別に斬新な手法が出てくるわけではないので(各ファンドの手数料の引き下げくらい)、そこは別になんの文句もありません。
この本の特徴としてはとにかくわかりやすい。前述の「ほったらかし投資術」でも素人にはやや難しい箇所があり、何度も読み返してやっと理解できた記憶があります。
単純に今のほうが色々な知識を持っている以外にも、吊ら男さんの文章がやさしく、初めて投資本を読んでいる人が躓くだろう点を先回りで丁寧に解説しています。
どこから漏れたのかしれませんが、たまに会社の同僚や友人から投資の話を聞きたいと言われることがあるので、そういう時はこの本を紹介したくなるくらいのわかりやすさでした。
インデックス投資の入門書として本当にお薦めです。
観劇記録 なかないで、毒きのこちゃん 「ぼうぼう」
10月6日19:30~の回を王子スタジオにて観劇。
石澤希代子さんと猪股和磨さんは好きでよく観に行くけれど、ほかの役者の方はおそらく初めて見る方ばかり。
グルーブ感みたいなものを感じるくらい勢いとテンポがあった。
単純にみなさん超がつくほど芸達者。
高校の卒業式前に校内アイドルグループがライブを行う場所を観に来て~、という話。
東京内ツアーとして、中野のRAFTやココキタを廻っているけれど確かに、設定と劇場がすごくあっているし、ほぼ音響や照明の変化がないのも話の筋が通っていて納得。
特に王子スタジオは外の音とか光が普通に入ってくるからそんな環境で観るこの作品は、「いま、ここでしか見られない」特別な感じがして鳥肌が立ちました(特に後半のシーン)。
何を言ってもネタバレになるので、いまはストーリーには触れません。
とりあえず、ストーリーも演出もなによりも役者陣のキレッキレの芝居も観て後悔しないこと間違いないので絶対行ったほうがいいです。
たまたまですが、私が観に行った回が8人しかお客さんいなくてこの役者陣でこの内容でこれはないだろ!とそこだけが唯一残念でした。
贅沢な時間ではあったものの満員の客席だからこそもっと光る作品だと思うので。。。
千秋楽チケットがあればリピーター割でもう一回行きます。
鑑賞記録『新感染』
『新感染』
小学生の頃に「バイオハザード3」をプレイして以来、ゾンビ物が映画、ゲーム、漫画を問わずに好きになっていた。
日常空間が非日常へと一気に変貌し、信頼していた仲間・友人・家族も一度感染すれば敵になる。ヒリヒリするような緊張感の下に繰り広げられる物語が好きなのです。
映画版のバイオハザードはシリーズを重ねていくにつれ、もはやギャグの領域に突入して有終の美(?)を飾るまでとりあえず、ゾンビ映画だからという理由で全作映画館で見るくらいには好きです。
「新感染」も約1年前に予告編を観たときからとにかく早く劇場で観たかった。輸入盤のソフトを買うという選択肢もあったがとにかく劇場で観たかった。
一向に日本公開の話が聞かれないまま、海外で絶賛の嵐という話だけが伝わってきてもどかしい思いをすること約1年。
「釜山行き(Train to Busan)」から「新感染」というなんだかよくわからない邦題になったのもなんのその、公開初日と時間をおいた昨日と2回観に行ってきました。
今年の韓国映画は「アシュラ」やら「コクソン」を筆頭に傑作揃い。
そんな中でもゾンビ映画というある程度フォーマットが存在するジャンルに韓国映画がどう挑むのかと思えば、王道ど真ん中を全力で突っ切ってきました。
高速鉄道の車内という限定空間でゾンビ(とは明確には言っていないのですが)の怖さを何倍にも引き出す設定の上手さもさることながら、ある意味使い古された話を物凄く丁寧に積み重ねることで古臭いストーリーを新鮮に語ることに成功していました。
ゾンビが北朝鮮の比喩だとか色々な読み解き方があると思いますが、とにかくエンタメとしての完成度がすごくて、意外とグロさもなく(個人の感想です)、だれが見ても一定程度以上には楽しめる作品に仕上がっていました。
「ワールドウォーZ」でほとんど唯一評価できるゾンビの数の恐怖を、うまくアップデートしており、ゾンビ映画史を正当に継承しつつあらたな古典と言えるくらい圧倒的に品格のある作品でした。
ハリウッドリメイクも決定したみたいですが、これをそのままハリウッドが焼き直しても原作以上の作品になるとは到底思えない。
とにかく正攻法で熱量高く、ゾンビ映画に挑み、見事に打ち勝った名作ではないでしょうか。
今年中にあと3回は劇場で観に行くことにします。
観劇記録 立ツ鳥会議 第4回公演「嘴細(はしぼそ)」
9月29日に高田馬場ラビネストで立ツ鳥会議 第4回公演「嘴細(はしぼそ)」を観劇。
立ツ鳥会議は2年前の活動再開公演をカムヰヤッセンの北川大輔さんがお薦めしていたのをtwitterで知り、阿佐ヶ谷まで観劇に行きました。
当時の印象はメンバーのほとんどがおそらく社会人の社会人劇団だと思いますが、他のプロで活動している劇団ではなかなか観られない「巧さ」を感じファンになりました。
劇団の紹介ページで自分たちで行っている通り、設定としては突飛ながらも地に足の着いた会話劇が特徴。活動再開公演の「ゆうちゃんの年」で一見何の問題もないけど息苦しい、生々しい舞台に惹かれ確か3日間の短い公演期間でしたが2回観劇に行ったのを覚えています。
第3回公演は予定が合わず観に行けませんでしたが、今回の「嘴細(はしぼそ)」もきっとあの嫌な感じが見られるとの期待を胸に早めに仕事を切り上げて高田馬場で観劇。
今回の第4回公演はやり取りに軽快さと笑いがより加わったことで、その根底にあるものの不気味さ・息苦しさがより際立つ舞台に仕上がっていました。
設定は、カラスが人間を襲う、それも執拗に「目」を狙ってくるようになり、10年がたった日本のどこかでの街。そんなSF的な要素はあくまで背景で、主に描かれるのはそこで暮らす幼馴染たちの日常。
少し異常なSF要素の中に、平凡な地方の日常を配置することでそこで生きる若者の閉塞感が際立ちます。
第2回の公演と比較すると明らかに演劇としての完成度が上がっている。
具体的には暗転を使った場面転換の上手さに感心しました。物語で扱っているテーマと手法が合致しているとても見事な演出だったと思います。
息苦しい中でも地に足をつけて前に進むことを肯定する真っ当な結論にはとても勇気づけられ、同じく社会人をやりながら演劇に携わるものとして、非常に刺激を受けました。
次回公演も楽しみにしています。
観劇記録 『白蟻の巣』@新国立劇場 小劇場
観劇記録
タイトル『白蟻の巣』
日時:2017/03/19
場所:新国立劇場 小劇場
三島由紀夫原作、谷賢一演出の『白蟻の巣』を観てきました。
行こう行こうと思いながらダラダラしていたらチケットが入手できず、当日もやや寝坊して新国立劇場に着いたのは10時10分ごろ。すでに当日券は完売していて、キャンセル待ちで整理番号1をゲットし何とか入れました。
途中15分の休憩を挟みながら約2時間20分。
行くきっかけは谷賢一さんが関わっているから。毎度毎度全く違ったものを圧倒的なレベルで見せてくれる、この人が関われば間違いないと最高に尊敬している演劇人です。
原作の戯曲は未読で、どうやらブラジルの農園での日系移民の話らしい、くらいで前情報はほぼなしで観に行きました。
広い劇場のはずなのに感じる圧迫感。役者陣も舞台美術、照明、音響まで徹底的に削ぎ落されて、最小限なのに物凄く広がりを見せる充実の舞台。花粉の季節ということもあり、開演直後は咳やくしゃみで結構騒がしかった客席ですが、物語が進んでいくにつれ自分も含めて集中力が一気に上がっていく様も含めてとても楽しめました。
劇中でいろんな爆弾を仕込んで積み上げていき、この後に起こるのであろう悲喜劇を予感させたうえでスパッと終わる。昨年の「テレーズとローラン」に負けず劣らず切れ味抜群の幕引きには本当にしびれた。
原作が発表されたのは昭和30年と60年近く前でありながら(観劇後のパンフレットで時代背景を知る)なんて現代的な作品と感じた。これは、60年前と現代の状況がやっぱりそんなに変わっていない、進歩していないってことなのだろうか。
この作品がシリーズ第一弾となる「かさなる視点 日本戯曲の力(30代演出家による近代演劇上演シリーズ)」がこの後、『城塞』『マリアの首』と続いていくので引き続き追いかけていきます。